2013年2月21日

第37期棋聖戦第四局 封じ手予想

第37期棋聖戦の第四局が今日から始まり、黒番の井山挑戦者が69手目を封じて一日目が終わりました。一日目の消費時間は、黒番の井山五冠が4時間42分、白番の張栩棋聖2時間48分だそうです。

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一日目の手順
黒 井山裕太 白 張栩

今日は比較的穏やかな布石となりましたね。毎局布石での趣向が目立つ張栩棋聖ですが、今日も白番での「星+目外し」というちょっとした工夫を見せてきました。黒5~11までの左上の定石形は張栩棋聖が割と好んでいる形のようです。
右下、上辺、左辺と順番に展開した後、黒は29手目から左下に手をつけていきましたね。以下40手目まで、白は隅を確保し、黒は左辺にはみ出していきますが、白は42と黒を追及し、ここから局面が動き始めました。黒は53手目で白の間を割っていきますが、すぐの仕掛けはうまくいかないとみたか、55~58までと利かして手を打ちましたね。でも、解説によるとこの交換は白が得しているとのことですね。
続いて下辺を打ち進めますが、K3の地点のキリに備える64手目のツケも好感触で、白好調の流れといった感じですね。64~67手目の交換のあと、いかにも気持ち良さげな68手目のノビキリを打ったところで、黒が次の手を封じて一日目が終わりました。

幽玄の封じ手予想ヒントではA~Cが候補に挙がっていますね。一応、何か右辺にしかけていく手が最有力のようです。▲のノビが来たので左下黒の薄みが少し気になるけど、補強している余裕はなさそうだから、私は右辺に手をつけていくんじゃないかと予想します。というわけで、Aでいきたいと思います。

形勢についてですが、私は白を持って打ってみたいですね。▲のノビキリみたいな手厚い手を打つと、相当負けにくい気がするからです。ただし黒もそれなりに地はあるので、右辺の仕掛け次第では、まだチャンスはあるとみます。明日は、井山五冠が局面をどう打開していくかに注目ですね。では、短いですが、また明日。

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