2013年2月27日

第37期棋聖戦第五局 封じ手予想

第37期棋聖戦第五局が、静岡県熱海市 「 熱海後楽園ホテル 」で今日からはじまり、白番の井山挑戦者が58手目を封じて一日目が終わりました。一日目の消費時間は、黒番の張栩棋聖が3時間24分、白番の井山挑戦者が4時間6分だったそうです。

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一日目の手順
黒 張栩 白 井山裕太

先番・張栩棋聖の向かい小目からスタートし、下辺で局面が動き始めましたね。26のノビキリに対し、張栩棋聖は27の生ノゾキ、31のカタと変幻自在といった感じですが、井山五冠も手厚く受けて、付け入る隙を与えませんね。
白38手目のコスミツケに対し黒39とサガリではなくブツカリで受けたのは、白の動きだしを牽制したものと思われますが、構わず白は40と動き出していきました。パンダ解説によると、張栩棋聖はこの手に対して驚いた様子だったそうなので、予想にない手だったようです。
ここから白は攻勢に出ますが、黒は正面から戦うのは無理とみて51~53とかわしてきました。
白は54と上辺の最大級の大場を打ち、黒が右下を動きだしていったところで、井山挑戦者が58手目を封じて一日目が終わりました。

幽玄の封じ手予想ヒントではAの出が本命になってるけど、パンダ解説を見る限りでは余り良くなさそうな感じでしたね。
白はBとDの出を決めて、P2のノゾキも決めて、Cにカカエれば、とりあえず黒一団の目を奪うことはできるけど、そういう打ち方がいいのかどうか。ここはCなどで適当に切り上げて、左下など他の場所に回る方がいいのかも知れない。しかし、それが正しい判断なのかもよく分からないので、私はここはDのグズミにしたいと思います。

形勢ですが、とりあえず白は手厚く打っているし54手目の大場に回れたので、白悪いということはないんじゃないかという気がします。残り時間の開き具合も前局までに比べて大分マシだし。
ただし、今黒が下辺に手を出してきてるので、ここの決まりがどうつくかで流れが決まるんじゃないかという気がします。最後の▲みたいな手は、白もダメ詰まりや断点を狙われて非常に鬱陶しいというか、私もよく対処に悩まされるので、井山五冠の打ち方を見て勉強させてもらおうと思います。

棋聖戦も第五局まで来ましたが、2勝2敗のタイでいよいよ天王山といったところなので、何とか井山五冠には頑張ってほしいですね。前局まで少し嫌な流れだったけど、今局はまずまずの立ちあがりだと思うので、いけそうな気はします。下辺の決まり次第では、明日は息の長いヨセ勝負になる可能性もあると思うので、封じ手後の展開にも注目ですね。では、また明日!

2 件のコメント:

  1. 匿名2/28/2013

    こんにちは。いつも楽しく拝見しています。

    私もヒカ碁の再放送をを見て囲碁を始めました。最近はお休みしてますが、地元の棋院の教室に通ってます。でもなかなか上達せず、級位者のままです(汗)

    棋聖戦に勝って井山五冠には、ぜひ六冠になっていただきたいです。gogo囲碁に出ていたころからのファンです。あの幼かった井山君がこんなに立派になってと、このところ感激しきりなのですが、第3、4局は残念でしたね。日本囲碁界の希望の星、井山君頑張れ!!

    寒月さん、これからも楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

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  2. >こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
    ありがとうございます。
    井山五冠やってくれましたね。第三局と第四局の連敗でどうなることかと心配だったけど、いよいよこれで六冠まであと1勝に迫りました。次で決めてくれるんじゃないでしょうか。
    >でもなかなか上達せず、級位者のままです(汗)
    強くなるにはいい碁を見るというのが一番だと思うので、私も出来るだけ対局内容を伝えられるよう、いい記事を書くことを心がけてやっていきたいと思います。こちらこそよろしくお願いします。

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