2013年6月30日

井山が初優勝!!~第25回テレビアジア杯決勝戦



 井山五冠、世界戦初優勝おめでとう!!!!

垂れ幕は少し大げさだったかなという気がしなくもないけど、まあおめでたいことなので、もうしばらくはそのままにしておきたいと思います。 

 第25回テレビアジア選手権

 第25回テレビアジア杯決勝戦


 黒 朴廷桓 白 井山裕太 白の中押し勝ち

本当に決勝戦というにふさわしい、素晴らしい内容の一局でしたね。早碁ならではの思い切った変化も多く、全部が勝負所といった感じの一局でした。

解説を聞いた限りでは、最初に左上の白5子を取られた時点では黒に不満のないワカレかと思われましたが、白は70手目のハネだしから形を決めた後、74のアテから左上を動き出していったのが強烈でしたね。以下110手目まで上辺生き生きとなりましたが、中央が厚くなった分白が優勢となったようです。
その後も難しい局面が続きましたが、142手目にキリを入れた時、143とノゾいたのが敗着になったようなニュアンスでしたね。勢いお互いに突きぬく変化となりましたが、右下白が治まった後の156手目の逃げ出しが厳しく、白は分断した黒に寄りつきながら、164手目、178手目など中央にも白地をつけ、見事に勝ち切りました。


 トーナメント表
日本棋院所属の棋士による公式の国際戦優勝は、2005年の張栩九段以来8年ぶりだそうですね。囲碁の国際戦って、1年ぐらいでそれ以前と全然状況が変わったりするので、8年と聞くとかなり前って印象ですね。
また日本人の優勝者ということでいえば、1999年の依田紀基九段にまで遡らなければならないということで、もはや歴史的快挙ですね。あらためて、おめでとうございます!

そして、こうなると11月からのLG杯も期待してしまいますね。テレビアジア杯取った棋士って、他の世界タイトルとセットで取ることが多い気がするので、十分可能性あると思う。2005年の張栩九段然り、昨年の白洪淅九段然り。
まあ、単純にその時もっとも打ててる棋士が優勝するってだけのことだから、不思議な現象でも何でもないのかもしれないけど。

ところで、LG杯の次の相手は陳耀燁ということで、何とテレビアジア選手権優勝者と春蘭杯優勝者による世界王者同士の対決ということになりましたね。これはもう、事実上の決勝戦とさえいえるかも知れない。何か碁の神様がいて、囲碁ファンを楽しませる為に演出してるんじゃないかということが次々起こりますね。11月のLG杯が本当に楽しみになってきました。

井山五冠、感動をありがとう。これからも頑張ってください!

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