2013年6月5日

第68期本因坊戦第三局-封じ手予想

第68期本因坊戦の第三局が、釧路市「あかん鶴雅別荘 鄙の座」で今日から始まり、白番の井山本因坊が70手目を封じて一日目が終わりました。一日目の消費時間は、黒番の高尾挑戦者が3時間6分、白番の井山本因坊が3時間55分だったそうです。

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 一日目の手順

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 黒 高尾紳路 白 井山裕太

黒の向かい小目からスタートした本局ですが、黒5のシマリに対し、白も右下でシマリを選びましたね。必然黒7の好点を占められることになるので黒の模様化が心配になってきますが、井山五冠が誘った格好ですね。
その白が左上に掛かっていき、ここから碁が動き始めました。流行定石からの変化で、黒石が取られた格好となりましたが、取られたというよりかは、隅における一つの定型のようなものですね。黒は石塔シボリの筋を捨石気味に活用し、31、33を利かして外回りにつきます。
白が地を取り、黒が模様で勝負という展開となり、どこから消すかが難しそうなところ、白は40と上辺に割って入りましたね。黒は41のカケから攻めを図りますが、白は42~44、そして46のボウシと軽いステップでかわします。
続いて黒51と手厚く1子を抱えた時、白は52とツケを飛ばしていきましたね。右上で三々定石に似た進行となり隅を大きく抉りましたが、その代わり白も薄くなったので黒も攻めを開始します。続いて65のナラビや67のノゾキなど黒が重厚な攻めを見せ、白がどうかわしていくかというところで、70手目を井山本因坊が封じて一日目が終わりました。

幽玄の封じ手予想では、A~Dが候補に挙がっていますね。Aは下方への進出を図る手で、BやCは連絡の具合を確かめる手で、DはAに打つことを前提にした上での利かしだそうですね。

私の第一感は一間トビ(O8)だったんだけど、選択肢の中にはないですね。Aにツケるような手は、中央を囲う調子を黒に与えてしまいそうで怖く感じたんだけど、どうせ白が弱いうちは中々消しにはいけないだろうから、中央は黒地にさせるという発想の方が自然なんだろうか? で、ヨセで下辺の白地を増やしながら、中央の黒地を制限していくという展開。だとすれば、Aも有力なのかもしれない。

BやCは今打つのは重そうな気がするので、候補から外すことにします。
Dは・・・今考えてたら良さそうな手に見えてきた。井山五冠は目いっぱい石を働かせようとする手を選びそうな気がするし、次にシボリを見て黒も受けにくそうなので、様子見で打ってみたくなりますね。黒の受け方次第では、Aに打ってサバけそうな気もするし。というわけで、Dにしたいと思います!

形勢は・・・私はどっちも持ちたくないですね。黒持ってたら攻め損なってあまされそうな気がするし、白持ってたら攻められてジリ貧に陥りそうな気がするし。まあ、この後の展開次第という気がします。というわけで、明日は封じ手後の黒の攻めと白のサバキ具合に注目ですね。では、また明日。

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