2014年1月13日

第38期棋聖戦第一局

第38期棋聖戦第一局は、245手までで白番の井山棋聖が半目勝ちをおさめ、棋聖防衛に向けて好スタートを切りました。
終局は現地時間12日19時35分(日本時間13日3時35分)。持ち時間は、両者とも残り1分だったそうです。

 第38期棋聖戦

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 読売のサイト



 黒 山下敬吾 白 井山裕太  白の半目勝ち


封じ手(62手目)は、オサエでしたね。ここは白が生きる以外ないところだったので、今回は封じ手予想はしませんでした。
封じ手までの形勢は、読売のパンダ解説によると黒やや優勢というようなニュアンスでしたね。

封じ手後の進行ですが、白3のキリコミからの攻防が印象的でした。白13まで先手で右辺を生きて左上に回っては、白が立ち回った格好ですね。
私の場合、直接黒の外壁の傷狙っていって、反撃食らったり逆に相手を固めてしまったりといったことが多いので、プロの応酬って感じで勉強になりました。

83手目からの局面。戦場は左上に移り、1~9までのフリカワリが黒やや甘かったらしく、ここらで白ペースになったようです。更に10とハネて右辺の嫌味を解消し、白好調って感じですね。

その後も、井山六冠落ち着いてるというか、着実な足取りで手堅く勝ち切りましたね。
これも私の話になるけど、調子よくヨセてるつもりが黒の厚みのところにボロボロ地がついて、気が付いたら負けていたなんてことが多いので、本当に白勝てるのか心配だったんだけど、無用な心配でしたね。
解説によると、ヨセで黒が勝つ図はなかったようで、どうやら余裕の半目勝ちだったようです。148手目で左上に手を戻した手なんかも非常に手堅いというか、「勝ちました」的な手だったようだけど、本当にあの時点で勝ちを見越していたのだとすると凄すぎますね。

とりあえず、これでシリーズ先勝ということで、早くも防衛しそうな気がしてきました。
棋聖戦第2局は、日本に戻って今月29日(水)、30日(木)に埼玉県川越市「料亭 山屋」で行われる予定です。
海外対局は時差の関係で夕方から対局始まるというのは普段と違って面白かったけど、ただ終局が深夜ってのだけがちょっと辛いですね。昨日何とか手順だけは追ってたんだけど、もう終局してすぐ寝ました(笑)。

読売新聞から

井山棋聖の話「黒がもっと良くなる図もあったと思う。封じ手のあたりでは勝負になったと思っていた。最後の最後で勝ちが見えた。」

山下九段の話「封じ手の前の失敗で形勢を悪くしたと思う。白が勝つまでは大変だと思っていたが、チャンスがつかめなかった。」

両者のコメント通りだとすると、一日目でも白形勢悪くなかったぽいですね。記事中に書いたこと、あまり鵜呑みにしないでください。

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