2014年1月31日

第38期棋聖戦第二局2

第38期棋聖戦第二局棋譜

封じ手までの進行

封じ手(51手目)は本命のノビでしたね。解説によると、その封じ手前の47~49手目の出切りがやはり厳しかったようで、64手目まで白に生きを強要しながら3子を制し、先手で65手目の大場に回っては黒がはっきり優勢になったようです。
その後も、井山六冠白に付け入る隙を与えることなく、盤石の打ち回しで勝ちを決めました。

BS解説では、序盤の差し手争い中心に解説されてましたね。
23手目の局面。次に黒はAにアテるのが普通だけど、それだと手抜きで白Bに先着されてしまうので・・・

黒は上辺のヒラキを優先しましたね。続いて、白はAに受けるのが普通だけど、▲と白Aの交換は上辺の黒が強化された分黒得してるので、黒はBのアテに戻ることができます。

というわけで、結局白はAと右上を打ち、黒は▲の両ガカリに回りましたが、この後左上の攻防で黒優勢になったので、ここら辺では黒が少し立ち回ったのかな、という印象ですね。

40手目(白1)からの局面。
白1のヒラキも黒Aと打たれた場合との比較で逃せないところですが、続いて黒2のスベリから8から出切っていったのが厳しく、決め手となったとのことです。
白1~3の打ち込みが成立しないとなると、白はもうどうしようもないって感じがしますね。

井山六冠、圧倒的な強さを見せ、これでシリーズの対戦成績を2勝0敗としました。

今までは、一つの記事にどんどん追記するという形で記事を書いてたけど、一度読んだ記事をまた読み返しに来る人はそれほど多くない思うし、そうなると重要な内容を読み逃すということにもなりかねないので、今度からは追加情報とか感想を書く際は、出来るだけ記事を分けて書いていこうと思います。追記があるかどうかを確認する為に、同じ記事を一々何度も開くのも面倒だと思うので。
ただ、毎回気の利いたことを言えるわけでもないし、対局の感想を思いつかないということもあると思うので、棋譜貼ってそれで終わりということも増えるかもしれませんが、ご了承ください。

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